救急救命士の仰天現場 パラメディック119~すべては救命のために~

パラメディック119-すべては救命のために-
救急救命士になりたい!

パラメディック119救急救命士の関連書籍浜辺祐一先生の本 up data 2009.1.17

救急救命士の参考書籍

浜辺祐一先生の本

 こちらで紹介したいのは東京の都立墨東病院の救命救急センター医長をされている浜辺祐一先生の本です。私も浜辺先生の講演を聞かせて頂いたことがありますが、本に出てくるようなキャラのまま、下町のお医者さんというイメージそのままの方です。こちらの本を読めば、救命センターと言うところがどのようなところで、どんなことが巻き起こっているのか、そこにある人間模様、救命センターでの裏話など非常によく分かります。救急隊員にとっては参考になるお話も非常に多く、医師や看護師たちのホンネの部分は非常に共感できることばかりです。専門用語などもほとんど使われておらず、医療従事者でなくとも、誰でも楽しめる内容です。

救命センター部長ファイル-ドクター・ファイルⅢ- 2008/06

 全5話で構成されています。ドクターファイルの第3弾、ハードカバーの救命センターからの手紙、再びの文庫版です。

 特にオススメのお話は「逡巡」というお話、心室細動に陥ったホームレスの男性は救急救命士の除細動処置により一命をとりとめ救命センターに担ぎこまれます。身元も分からないホームレス、莫大な医療費がかかるであろうこの人への治療に、若い医者は部長に詰め寄ります。ホームレスの治療に費やされる莫大な治療費は国民たちの税金でまかなわれます。そんなお金、出したくないと…結局600万円もの治療費がかかり植物状態となったホームレスの男性、これからの行き続けていく限り毎月50万円ほどの治療費がかかると言います。

 当サイトでは殺してくれないか?と言うお話を紹介しています。やはり医療費を払えないホームレスの男性を扱った際のお話です。彼が訴えたことは「殺してほしい」でした。合わせて読んでいただければ、この手の問題がよく分かると思います。

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救命センター部長ファイル-ドクターファイルⅢ-(紀伊国屋書店)

救命センター当直日誌-ドクター・ファイルⅡ 2004/09

 全11話で構成、ひとつひとつ読みきりになっておりたいへん読みやすいです。

 特にオススメは「破裂」というお話、奥さんがいくらやめろと言っても酒を止めることのできなかった男性、末期の肝硬変は進行し、食道静脈瘤は破裂、どうにか止血し一命を取り留めた患者でしたが、肝臓はもうどうにもならない状態となっていました。できることは輸血と高価な薬を使って時間を稼ぐことくらい。そんな患者への治療をやめると宣言した当直医の言葉に注目です。

 当サイトでも食道静脈瘤破裂?それが本望?と言うお話を紹介しています。やっぱり食道静脈瘤破裂であったであろう傷病者を扱った際のお話です。こちらとあわせて読んでいただけると良い思います。

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救命センターからの手紙―ドクター・ファイルから 1998/04

 全部で10話で構成、ひとつのお話が読み切りでたいへん読みやすいです。第47回エッセイスト・クラブ賞作品。

 特にオススメは「大往生」と言うお話です。92歳の老婆、現場で既に心肺停止状態、現場の救急隊も救命センターへの搬送の要なしと判断しているのですが…、それでも救命センターに受けれてもらいたいと言う東京消防庁の司令室と救命センターの医師とのやり取りに注目です。病院側の本音、そして現実が垣間見えます。そういった患者を受け入れる側からの目線で書かれており、救急隊としても非常に勉強になります。このお話では息子が母を大往生させたかったから救命センターに運んでほしかったとのこと。90を超えたおばちゃんの喉に管を入れて強心剤を打って、体中に針を刺して、それが大往生と言うことなのだろうか?

 このお話と逆側の視点、私たち救急隊がご高齢、末期ガンの方を救命センターに運び込んだ時のお話を生きるべき傷病者なのか、それとも…と言うお話で紹介しています。あわせて読んでもらえると面白いと思います。

 もうひとつ、オススメのお話は「自己決定」と言うお話、自殺未遂を繰り返す30代半ばの女性、救命センターにかかりつけの患者さんのお話です。自殺未遂の常習者は私たち救急隊でもよく扱い、何度も救命センターに運び込んだなんてことはよくあります。この方の場合、精神科医の診断でも治療の必要はなく、こうやって騒ぎを起こして注目を集めるためにやっているとのこと。ところが…、最後に救命センターに運び込まれた時、ただ何となく手を伸ばして購入した除草剤が悪かった…。本人には死ぬ気はなかったのでしょう、救命センターに入って数日、―死ななくてよかった ―退院して、また一からやり直します なんて前向きな言葉が聞ける様になった頃、当初の目的は果たされてしまう。そんなお話です。

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こちら救命センター-病棟こぼれ話 1992/08

 看護師さん向けの月刊誌に連載されたもので救命センターで巻き起こっている日常をつづったものです。月刊誌連載短編を集めたものなのでひとつの話が数ページで非常に読みやすい。

 特にオススメは「自殺」と言うお話。三角関係のもつれから睡眠薬を多量服用した24歳の女性、救命センターで処置をしている際、「馬鹿な女だ」と話していたのを本人はしっかり聞いていて翌日、本人はそのことをご立腹、その彼女に言い放った看護師の言葉が実に痛快です。…救急隊にはとても言えることではありませんが。

 もうひとつ特にオススメが「堂々巡り」と言うお話。78歳の男性は農薬を服用しての自殺未遂。精神科医の診察の結果、精神科の領域ではないとのこと。このおじいちゃんを助けることは無責任なことだったのではないか、本当にいいことをしたのだろうか。そんな結論のないお話、非常に考えさせられます。当サイトのなんでもかんでも救命なのかなと言うお話にも通じるような内容を記載しています。合わせて読んでいただけるとよいのですが。

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